簿記とは?
簿記とは、
元々は商人が、商品の仕入れから販売までを行う際の
お金の流れの管理をするために発明された記録のつけ方で、
今では、会社運営に伴うお金の管理に利用されています。
皆様も、小学生のころに「お小遣い帳」みたいなものを
つけたことがあるかもしれませんが、目的としては
簿記をつけることもお小遣い帳をつけることも同じです。
しかし一般的には、簿記とお小遣い帳とでは
記録の方法が異なります。
具体的に言うと、
・お小遣い帳:単式簿記
・(一般に言う)簿記:複式簿記
という形式で記録するのが一般的です。
単式簿記
実は簿記の記法には大きく分けて2種類あります。
お小遣い帳や、一般的な家計簿帳は
単式簿記という記法で書かれることが多いです。
書く内容としては主に2つで、
・お金を何に使ったか(or何によって得たか)
・その金額はいくらか
です。
簿記の用語ではそれぞれを、
「勘定科目」「金額」と呼びます。
例えば、
缶ジュース | 130円 |
と書いた場合は、
勘定科目:缶ジュース
金額:130円
となりますね。
この「勘定科目と金額のセット」の列を1列使って書く簿記を
単式簿記と呼びます。
複式簿記
では、複式簿記とはどのようなものでしょうか。
先ほどの単式簿記の説明と対応付けて表現すれば、
「勘定科目と金額のセット」の列を2列使って書く簿記を
複式簿記と呼びます。
2列も使って何を書けばいいのか、という疑問がわきます。
缶ジュース:130円の他に、何も書くものはないではないか
という、至極もっともな疑問があると思います。
複式簿記で買い物を記録する際には、
・何を買ったか
の他に
・何で買ったか
を記すのです。
Now This is One Small Coke! / BrentDPayne
先ほどの缶ジュースの例で言えば、
例えばこれを、お財布にあった現金で買ったのであれば、
缶ジュース | 130円 | 現金 | 130円 |
と書きます。
現金で買い物するのは当たり前じゃないか、
と思うかもしれません。
本当にそうでしょうか。
次回は、複式簿記のメリットを書いていきます。