複式簿記のつけ方(借方と貸方)
今回はようやく、複式簿記のつけ方を説明いたします。
借方と貸方
先の説明で、複式簿記は「勘定科目と金額」の列が2列ある
と表現しましたが、この2つの列にはそれぞれ名前があります。
左側が「借方」、右側が「貸方」です。
これは簿記の専門用語であり、覚えるしかありません。
簿記で家計簿をつけるという目的からすれば、名前はどうでもいいのですが、
このブログで説明する上では、どうしてもある程度簿記の専門用語が必要なので、
覚えていただくようお願いいたします。
覚え方はいろいろあるのですが、一番メジャーなのはひらがなのものでしょうか。
- 「かりかた」の「り」は左に払って終わるので左側
- 「かしかた」の「し」は右に払って終わるので右側
というものです。
私もこれでどっちがどっちというのを覚えています。
実は、私は簿記の勉強の過程でもう一つ、覚え方を考案しました。
多分にもうどこかで他の人が考えていると思うので、
私のオリジナル、とはならないと思いますけど、
- 右手で渡し、左手で受け取る
これだけです。
後で説明いたしますが、「借方」「貸方」というのは文字通り
- 「借りた方」
- 「貸した方」
なのですが、一般的な「借り」「貸し」の意味を拡張して、
- 価値あるものを受け取る→「借り」
- 価値あるものを手放す→「貸し」
と解釈した方が理解しやすくなります。
そこで、これは右利きの人限定かもしれませんが、
もし両手で受け渡しを同時に行う場合、
渡すという行為は右手で
受け取るという行為は左手で
というパターンが多いと思い、先の
右手で渡し、左手で受け取る
という覚え方を思いつきました。
いずれにせよ、覚え方はどれでもいいのですが、
以下の2点は覚えておいてください。
- 左が「借方」で、右が「貸方」
- 「借り」には「受け取り」、「貸し」には「引き渡し」の意味がある
次回は、複式簿記の具体例なつけ方を紹介します。
追記:
やはり「右手で渡し、左手で受け取る」の考えは既に発明されていますね。