仕訳の具体例5(定期的な銀行口座の引き落とし)
日常的な買い物は、買い物をした瞬間に決済が行われ、
現金を渡したり、カードを使用したりするのですが、
電気代やガス代、家賃など、
指定した銀行口座から定期的に引き落とされているものについては、
ちょっとした運用の工夫がいると思います。
知らないうちに支払いしている項目
このような、毎日の利用料を月一程度で一括で引き落とされるものについては、
厳密に仕訳をしようとすると大変です。
何しろ、銀行口座から引き落とされた日に、
簿記に記入する必要があるからです。
毎日毎日銀行に通帳記入しに行くのも大変ですし、
ネットバンキングに毎日アクセスして確認するのも大変です。
そこで、このような、月に1回程度、銀行から引き落とされる項目については、
もう少しゆるく扱うことをお勧めします。
具体的には、
月末に通帳記入して、追記されている項目を仕訳する
というのが最も簡単だと思います。
これならば、毎日毎日口座の残高を気にする必要はありません。
私は今のところ、この方法で運用しています。
請求のタイミングと引き落としのタイミング
定期的な引き落としのものは、多くの場合、当月利用分ではありません。
先月分だったり、先々月分だったりするのが普通です。
もし、仕訳を月ごとに整理している場合は、
サービスを利用した月と、その料金が引き落とされる月が異なることになります。
これをどう扱うかは個人で決めればいいと思います。
私は、引き落とされた月の仕訳として処理してしまっていますが、
それは何よりも楽だからです。
もしこれをきちっとやりたいのであれば、方法はなくはありません。
簿記上の手段として、「繰延べ」と「見越し」というものがあります。
次回は、この「繰延べ」と「見越し」について説明します。
次回:仕訳の具体例6(繰延べ)